皆さんこんにちは。院長の遠藤康正です。
当院は、元々私の父が1984年(昭和59年)から現在地にて開業しておりましたが、2016年(平成28年)4月に私が継承する形でリニューアル・リスタートしました。
このご挨拶文は2022年(令和4年)11月に書いておりますので、おかげさまをもちまして、継承してから早6年が経過致しました。このように長いあいだ、患者の皆様のお口の健康に貢献できているのも、地域の皆様のご支援あってのことです。大変感謝申し上げます。
また、なるべく患者さんのご要望に沿うようにと日々尽力をしておりますが、この6年の間に、残念ながらご満足いただけない治療結果に終わった患者さんもいらっしゃるかと存じます。
私の力不足で至らぬ点も多々ありますこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
さて、この6年の間に、歯科界においてはたくさんの技術の進歩がありました。
特にICTの分野における進歩は目覚ましいのですが、それらの中で患者さんに肌で感じていただける変化としては、だんだんと治療における「型取り」が必要なくなってきているという点です。
従来のかぶせを作る方法では、患者さんのお口の中に、粘土のような型取りの素材を入れて、そこから石膏模型を作り、その模型上でかぶせを作る、という手順が必要でした。
えづきやすい人にとってはこの「型取り」が苦痛で、これにより苦しい思いをされた経験のある方は、決して少なくはないと思います。
近年発展してきているスキャナによる方法ですと、歯の写真を撮るように、歯の形をスキャンし、コンピューターの中の仮想空間で、患者さんの歯の模型をCGで再現します。
このデータを歯科技工士さんにお渡しし、これまたコンピューターの中でかぶせを設計してもらい、最後には3Dプリンタのようにかぶせを立体的に作り出して完成させます。
この技術による最大のメリットは、もちろん患者さんが「型取り」の苦痛から解放される、という点なのですが、実は歯科医療現場のスタッフに対しても恩恵があります。それは、「型取り」そのものの作業、そしてそこから「模型を作る」、という一連の作業が一切省ける点です。
これらの作業は失敗したら最初からやり直しになるため非常に緊張が強いられる作業なのですが、スキャナの使用によりこういったスタッフの負担が全くなくなります。
このように、スキャナを使うことによって患者さんのみならずスタッフにとっても負担軽減になるということになり、これほど喜ばしいことはありません。
他にも、パソコン管理によるウェブ予約システムなど、ICTの進歩によって患者さんにとっての利便性の向上、あるいはスタッフ業務の効率化を図れるものはたくさんあります。
これらの最新機器は、ただ導入すればすぐに使いこなせるわけではありません。
やはりそれなりの勉強が必要になってきます。
今後も、最新の知識や技術をしっかり取り入れ、少しでも患者さんの利益に適うよう、精進して参りたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。
院長略歴
昭和59年 | 岡山に生まれる |
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平成14年 | 岡山操山高等学校 卒業 |
岡山大学歯学部歯学科 入学 | |
平成20年 | 岡山大学歯学部歯学科 卒業 |
岡山大学病院卒後臨床研修センター 入局 | |
平成21年 | 岡山大学大学院医歯薬学綜合研究科(予防歯科学分野) 入学 |
岡山大学病院予防歯科医員 就任 | |
平成25年 | 岡山大学大学院医歯薬学綜合研究科(予防歯科学分野)博士課程修了 |
博士号取得 | |
平成27年 | おきとう歯科 勤務 |
平成28年 | 現在地にて継承 開業 |
研修会受講歴
平成25年1.2月 | 修錬会 補綴臨床step up講座 CD basic 受講 |
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平成25年3月 | カボデンタルシステムズジャパン プレパレーションセミナー 受講 |
平成25年3.4月 | 修錬会 補綴臨床step up講座Cr-Br basic 受講 |
平成25年6月 | カボデンタルシステムズジャパン ルートキャナルトリートメントセミナー 受講 |
平成25年7月 | 修錬会 補綴臨床step up講座RPD basic 受講 |
平成25年10.12月 | 水上歯科クリニック 歯周治療・外科ベーシックコース 受講 |
平成26年1~6月 | 修錬会補綴臨床step up講座 Diagno B 受講 |