えんどうブログ

9月4日(金)午後休診のお知らせ

9月4日(金)の診療は、都合により午前9時から午後12時までとなります。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

お盆のお知らせ

8月11日(火)~16日(日)まで休診となります。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

7月19日週 臨時休診のお知らせ

誠に勝手ながら、

7月19日(日)~26日(日)まで、臨時休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

 

2月28日臨時休診のおしらせ

都合により、2月28日(土)は臨時休診となります。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

 

 

知覚過敏(歯がしみる症状)の対策について

みなさんこんにちは。

今回は、知覚過敏(冷たい水などで歯がしみる症状)に関して、お家でできる対策についてご紹介します。

 

知覚過敏がある人は、歯と歯茎のキワの部分で「歯のすり減り」及び「歯茎のやせ下がり」が起きていることが多く、これらが知覚過敏の主な原因となります。

また、しみる症状を悪化させるサブ因子として、「過剰なかみ合わせの力」「酸性の飲食物や胃酸逆流」があります。

これらについて、ご家庭での注意事項や対策をご説明していきます。

 

・・・と、その前に、「歯のすり減り」と「歯茎のやせ下がり」は、ちょっと違いが分かりにくいかもしれませんので、一度整理しておきましょう。

  • 「歯のすり減り」は、歯そのものが部分的に削れている状態です。

歯がすり減ると、歯の中にある神経までの距離が近くなることで刺激が伝わりやすくなり、通常では痛みを感じない程度の刺激でも、痛みを感じやすい状態になります。

  • 「歯茎のやせ下がり」は、歯ではなく周りの歯茎の量が減っている状態です。

歯茎が下がると、歯の「根っこ」が露出している部分が大きくなってしまいます。歯の根っこの部分は敏感な場所ですので、ここに刺激が伝わることで知覚過敏症状が出ることがあります。

 

 

 

 

 

 

以上のことを踏まえて、対策について考えていきます。

 

【ハミガキの工夫その① 歯磨き粉の使い方】

まずは、先ほどの2つの原因のうち、「歯のすり減り」への対策についてです。

以前は、ハミガキの力加減が強すぎる場合、つまりガシガシ力強くハミガキをしていたらそれだけで歯がすり減る、と言われていました。

しかし、最近の研究によると、ハミガキ(という動作)のみでは歯のすり減りは起こらず、研磨剤入りの歯磨き粉を使用してハミガキをすることですり減りが起こる、ということが分かっています。

(研磨剤とは、歯についた汚れを落とす補助をする成分で、洗剤のジフに入っている粒つぶのようなイメージです)

つまり、「研磨剤入りの歯磨き粉の使用」という条件があってはじめて、歯がすり減るということです。

では、歯磨き粉は使わない方がいいのか?ということになりますが、歯磨き粉の中には、むし歯予防に有効な「フッ素」や、歯周病予防に有効な「抗菌成分」など、他の病気に対して有効な成分がたくさん含まれています。ですので、歯磨き粉そのものは、使った方がいいものになります。

ではどうすべきかと言いますと、「研磨剤が入っていない歯磨き粉」を使う、ということが有効になってきます。

そのため、まずは研磨剤が入っていない歯磨き粉をお店で見つける必要があります。

研磨剤の有無の見分け方ですが、基本的に「ジェル状」と表記されている歯磨き粉であれば、研磨剤は入っていないことが多いです。

確実な見分け方としては、商品に記載されている歯磨き粉の成分表を見る方法があります。研磨剤は「清掃剤」として表記されていることが多いので、成分表に「清掃剤」という表記があれば、その歯磨き粉には研磨剤が入っていることになります。(直接「研磨剤」と書かれている場合もあります)

なので、「清掃剤」もしくは「研磨剤」と表記されていない歯磨き粉を選ぶようにしましょう。

ただ、市販品で研磨剤が入っていない製品は、実はあまり種類がありません。店頭に並んでいる歯磨き粉のうち、9割近くは研磨剤入りの歯磨き粉になると思いますので、パッケージをしっかり見て確認してみてください。

 

また、この他に、「知覚過敏対策用」として市販されている歯磨き粉もあります。

一番有名なのは『シュミテクト』という商品ですね。

このような知覚過敏対策をうたっている歯磨き粉には、知覚過敏の症状を抑える特別な成分が含まれています。こちらは成分的には知覚過敏対策に有効なのですが、私が調べた限りでは、これらの商品には残念ながら研磨剤も含まれているようです。

 

まとめると、

研磨剤なし歯磨き粉は、知覚過敏の症状を抑える成分は入っていないが、歯のすり減りを防ぐことができる。

知覚過敏対策用の歯磨き粉は、知覚過敏の症状を抑える成分は入っているが、歯のすり減りは起こってしまう可能性がある。

ということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれに良し悪しがあるので、「研磨剤なし」歯磨き粉と「知覚過敏対策成分入り」歯磨き粉、それぞれの特徴を生かした使い方をすることがポイントになります。

 

具体的には、以下のような方法が考えられます。

  1. しみる症状が出ていない時の「普段使い」には研磨剤なしの歯磨き粉を使い、症状が出始めたら対策成分入りのものを使う。
  2. 毎回のハミガキの際に、まずは研磨剤なしの歯磨き粉で全体を磨き、うがいをした後で対策成分入りの歯磨き粉を使う。この時、「磨く」動作をすると歯がすり減るので、磨くというよりは軟膏を塗るようなイメージで、歯磨き粉を「塗り付ける」程度にとどめておく。

 

2.は、歯磨き粉を2回使わないといけないので手間が増えますが、すり減り防止としては2.の方がおすすめです。

皆様それぞれの生活習慣や症状の程度に合わせてやってみてください。

 

(補足1)

研磨剤入りの歯磨き粉を使わないことによるデメリットとして、歯の着色汚れ(茶シブ汚れ)が付きやすくなる、ということがあります。着色汚れ自体は、むし歯と違って健康上の問題はありません。あくまで見た目の問題だけです。見た目が気になるようであれば、研磨剤入りの歯磨き粉を使う必要があります。この時には、歯の表面のみに毛先を当てるようにし、歯と歯茎のキワのあたりにはなるべく力を加えないようにしましょう。(後述する「タテみがき」もおすすめです)

 

(補足2)

先ほどご紹介した研磨剤に関する研究では、歯ブラシの毛の硬さの違いについては触れられていません。そのため、「かため」歯ブラシでも、研磨剤入りの歯磨き粉を使わなければすり減らないのかどうかは不明です。

これについての考え方ですが、まずハミガキで取るべき汚れ(歯垢)というのは、きちんと毛先が当たってさえいれば、「ふつう」の硬さで充分取れるものです。ハミガキで重要なのは、「毛のかたさ」ではなく、「いかに目的とするところに毛先が当たっているか?(毛先を的確に当てるテクニック)」です。そのことを考えると、わざわざ「かため」を選ぶ必要性はないので、毛の硬さは「ふつう」にしておいた方が無難です。

 

【ハミガキの工夫その② しみるところは「タテみがき」にする】

次に、「歯茎のやせ下がり」についての対策です。

この歯茎の下がりは、歯周病で起こることもありますが、過剰なハミガキの力も、その原因のひとつとされています。

(これに関して、「歯のすり減り」のように歯磨き粉の研磨剤の有無が影響するかについての研究は、私が知る限りありませんので、あくまで私見になりますが、おそらく「歯茎のやせ下がり」については、研磨剤の有無とは無関係に過剰なハミガキの力のみでも起こるものと思われます)

そのため、ハミガキの力を弱くする対策が必要になってきます。

 

さて、その対策についてですが、以前は、患者さんに対して単純に「ハミガキの時の力を弱くしてください」というアドバイスをしていました。

しかし、(これはハミガキに限った話ではないのですが)人間、一度ついた「クセ」というものは、なかなか修正することができません。

例えば、歯医者の検診の時に今までとは違う磨き方を教えてもらって、最初のうちは言われたとおりに磨いていたけれど、数か月後の次の検診の時には、すっかり元の磨き方に戻っていた、という経験はりませんか?

これと同じように、弱めにハミガキをしようと思っていても、油断するとついつい元のクセが出てきて、強い力で磨いてしまう、ということがよくあります。

 

ではどうすればいいか?

その対策として、はじめから「力のかかりにくい磨き方」に変える、という手段があります。

具体的には、しみる箇所については、

ヨコみがきからタテみがきに変える

ということです。

多くの人は、歯ブラシを横向きに当てて、歯の並びに対してヨコ方向(水平方向、左右方向)に動かしてハミガキをしていると思います。この方法ですと、歯と歯茎の付け根部分にたくさんの力がかかってしまいます。

 

 

 

 

 

 

これに対し、歯ブラシをタテ向きに当てて、歯の並びに対してタテ方向(垂直方向、上下方向)に動かすようにすると、付け根部分に力が集中する危険性を下げることができます。また、タテみがきの場合は、1か所1か所順番に磨くことになるため、磨く動作が小さく小刻みになり、自然と力が弱くなります。(「ガシガシみがく」から「チョコチョコみがく」に変化するイメージです)

 

 

 

 

 

 

以上のことから、知覚過敏がある人には、タテみがきをおすすめします。

 

ただし、この方法だと、一度に1本の歯しかみがけないので効率が悪いことと、奥歯はほっぺたが邪魔をして、前歯にくらべるとやりにくい場合がある、という欠点があります。

そのため、しみる場所が一部の歯のみの人は、しみる箇所についてはタテみがき、しみていない箇所についてはヨコみがきをするのがいいと思います。

また、厳密に「タテ」方向でなくても(つまり少々「ナナメ方向」になっても)、ヨコみがきよりは力が軽減されるので、あまり神経質にならずに、できる範囲でやってみてください。

 

 

続いて、知覚過敏を悪化させる「サブ因子」に対する対策をご紹介します。

【かみ合わせの力に対する対策】

咬み合わせの力の負担が多すぎると、歯や周りの組織に悪影響が出ることがあります。

知覚過敏に関連したところでは、歯にたわむ力がかかることで、歯に小さなひび割れができ、これによって中の神経に刺激が伝わりやすくなる、ということが考えられます。

そのため、なるべく歯に負担をかけないよう意識することが、知覚過敏の症状を軽減させるうえで重要です。

 

「よく咬んで食べることは大切だ」と、世間では言われています。

これは、胃などの消化器官の負担を減らすうえでは有効ですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、咬み過ぎは、胃にはよくても歯にはダメージになります。

(ちなみに、今回はその理由については割愛しますが、咬まなさ過ぎ、も良くありません。何事も、極端に振るのは良くないことが多いですね。)

 

食事の上での注意点としては、好んで固いものや歯ごたえがあるもの「ばかり」食べないことです。特に加熱したイカやタコなど、グニャッとした弾力があるものは歯に負担がかかりやすいです。全く食べるなとは言いませんが、頻繁にそういったものを食べている方は、頻度を落としてみましょう。

 

また、過剰な「食いしばり」も歯にとってはダメージになります。

力仕事やスポーツ、あるいは根を詰めた作業をするとき、人間は無意識に食いしばっていることが多いです。仕事であれば仕方がないかもしれませんが、趣味でやっている場合は、少し控えるようにしましょう。

 

【酸性の飲食物・胃酸逆流にも注意】

歯に酸性のものが触れると、歯が溶かされてしまいます。

「むし歯」というのも、むし歯菌が作り出す「酸」によって歯が溶かされてしまう病気です。むし歯菌が出す酸以外にも、お口の中には酸性の物質が入ってくることがあります。

 

そのひとつは酸性の飲食物、もうひとつは、胃酸です。

酸性の飲食物で代表的なものは、酸っぱい味のするもの、たとえば梅干しや酢の物、柑橘類などがあります。また、炭酸も、その名の通り(名前に「酸」が入っている)で、酸性のものです。あとは、健康のためにと思ってクエン酸を摂取したり、お酢を直接飲む人もいますね。

知覚過敏の症状がある人は、これらの酸性物を摂取することで、症状が悪化したり、治りが遅くなったりする可能性があるので、控えるようにしましょう。

胃酸については、胃酸の逆流や、つわりがあります。これらについては、まずはお医者さんに相談してみてください。

もしご家庭で対策するとしたら、「緑茶でクチュクチュうがいをする」ことでしょうか。

緑茶は中性の液体なので、歯を溶かすことはありません。また、天然の成分として、フッ素を含んでいます。フッ素は、歯から溶け出したミネラルを取り戻す力があるので、お水よりは緑茶でうがいをすることで、お口の中から酸を追い出すだけでなく、失われたミネラルを取り戻す手助けもしてくれる効果が期待できます。この時のポイントとしては、緑茶を口に含んだ状態で、右に左に、あるいは上に下にと、順番にクチュクチュと混ぜながらお茶を移動させて、お口の中全体にまんべんなく緑茶を行き渡らせることです。うがいのあとは吐き出してもいいですし、お茶なので、そのまま飲んでも大丈夫です。

 

 

以上が、ご家庭でできる知覚過敏対策になります。

知覚過敏というのは、一度症状が消えても、再び症状が出てくることが多い病気です。

それはおそらくハミガキや食生活などの生活習慣で、その人のクセが原因になっている可能性が高いからだと思います。症状が消えた後も、ここに書かれていることを意識することで、再発防止の一助となると思いますので、できる範囲で継続してみてください。

年末年始のお知らせ

年末年始の日程についてお知らせします。

今年は、12月28日(日)~1月4日(日)まで休診となります。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

11月8日(土)臨時休診のお知らせ

誠に勝手ながら、11月8日(土)は臨時休診とさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い致します。

 

 

 

お盆のお知らせ

令和7年8月お盆の日程についてお知らせします。

今年は8月10日(日)~8月15日(金)まで休診となります。

 

 

 

 

 

 

 

宜しくお願い致します。

年末年始休業のお知らせ

年末年始は、12月29日(日)~1月5日(日)まで休診となります。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

むし歯菌を弱らせる方法

みなさんこんにちは。

今回は、お口の中に潜んでいるむし歯菌を弱らせる方法についてご紹介します。

 

 

潜在的なむし歯のリスクとして、棲みついているむし歯菌の「強さ」があります。

むし歯菌が強いと、ハミガキをより念入りにしていなければ、すぐに新しいむし歯ができてしまいます。

逆にむし歯菌が弱いと、少々ハミガキをサボったとしても、すぐにすぐむし歯になることはありません。

これまで一度でも、むし歯になった経験のある方は、このむし歯の「潜在リスク」が高い可能性があります。

この潜在リスクを下げることで、よりむし歯になりにくくすることができる可能性がありますので、是非取り組んでみてください。

 

 

さて、まず結論から申し上げますと、それは、

 

「毎日、キシリトール製品を食べる」

 

という方法です。

 

 

まずはキシリトールについて、ご説明します。

 

キシリトールとは、数ある「むし歯の原因にならない甘味料」のひとつです。

「甘味料」とは、人間がお口に含んだ時に「甘い」と感じる物質の総称です。

代表的なものは、「砂糖(ショ糖)」「果糖」「乳糖」「オリゴ糖」などの「糖類」ですが、糖類に分類されるもの以外にも、アミノ酸に分類される甘味料があったりします。

 

そして、糖類の中でもさらに「糖アルコール」と分類されるものは、糖類としては例外的にむし歯の原因にならない性質をもっています。

 

キシリトールは、その糖アルコールのひとつなので、むし歯の原因にならない甘味料というわけです。

 

 

そして、さらに驚くべきことに、キシリトールについては、むし歯の原因にならないのみならず、むし歯菌を弱らせる作用もある、という報告があります。

 

キシリトールについての多くの研究はスウェーデンで行われています(スウェーデンは、「むし歯予防先進国」です)。そしてここ日本でも、キシリトールの研究がなされています。

 

ここでは日本で行われた研究をご紹介します。

 

この研究では、研究に参加して頂いたのは妊婦さんです。

ある産婦人科に来られている妊婦さんたちに、研究についてご説明し、賛同を得られた方を対象に研究が行われました。

まずは、参加した妊婦さん全員の、研究開始前のむし歯菌(ミュータンス菌)の量を調べます。

そして妊婦さんを2つのグループに分け、

①片方はキシリトールが含まれたガムを、

②もう片方にはキシリトールを含まないダミーのガムを

毎日噛んでもらい、これを1年間継続してもらったそうです。

その後、1年経過時にもう一度むし歯菌の量を調べたところ、むし歯菌の量が減っていた、というものです。

さらに、その「むし歯菌の数が少ない状況」が、ガム摂取をやめた後の少なくとも1年間は継続した、という結果も出ています。

 

この研究の画期的なところは、「ミュータンス菌」を減らすことができた、という点にあります。

「むし歯菌」という言葉は、むし歯を引き起こす力を持った細菌の総称で、実はその中で色々な種類の細菌がいます。

「犬」の中に「ポメラニアン」や「柴犬」などの種類があるようなものです。

 

歯医者の世界で、むし歯菌として昔から識別されていたのは、「ミュータンス菌」と「乳酸桿菌」と呼ばれる細菌です。

このうち、乳酸桿菌については、例えばそれまでハミガキをおろそかにしていた人がしっかりハミガキができるようになるなど、いわゆる普通の「むし歯予防の努力」で、数が減ることが分かっていました。

しかし、ミュータンス菌については、どれだけハミガキを頑張っても、フッ素を使っても、はたまたどんな抗生剤やうがい薬、消毒薬を使っても、その数を減らすことは不可能でした。

一時的に減ったとしても、すぐに復活してきてしまう、とても厄介なむし歯菌でした。

 

このように歯医者の歴史上、とても厄介な「超!悪玉菌」であったミュータンス菌ですが、先ほどご紹介した研究のように、キシリトールを摂取することによって、その量を減らし、弱らせることができる可能性が出てきたわけです。

 

つまり、見方を変えると、キシリトールはむし歯菌を弱らせることのできる唯一の「薬」と捉えることもできます。

 

なので、これまでむし歯になった経験のある方は、少なくとも1年間、研究の方法に準じた形でキシリトールを摂取し、1年経過後も、ちょくちょくキシリトールを摂取することで、むし歯菌を弱らせて、さらにそれを維持し、将来的なむし歯を予防できる確率を上げることができる可能性があります。

 

 

では、具体的にどうすればいいかを、これからご説明します。

 

先ほどご紹介した日本の研究によると、実際に摂取した1日あたりのキシリトールの量は3.83gであったそうです。

また、その他のスウェーデン等のキシリトール研究者の意見では、1日の推奨摂取量は5~10gだそうです。

なので、1日最低4gを目標にして、キシリトール製品を毎日食べること。

これをまずは1年間継続しましょう。

 

世の中に広く市販されているキシリトール製品は2種類で、ガムかタブレットになります。

 

オススメはガムです。

ガムは味がなくなるまで咬み続ける必要があるため、長時間キシリトールを作用させることができます。

また、咀嚼の刺激により唾液がたくさん出るので、このこともむし歯予防の一助になります。

 

一番有名なのは、ロッテの「キシリトールガム」で、パッケージを見ると、一粒あたり2gのキシリトールが入っているようです。

なので、1日あたり2~3粒を目標に食べるようにしましょう。

 

先ほどの研究では、1日3.83gのキシリトールを、回数を分けて摂取してもらったとのことなので、1回で1日量全てを食べるのではなく、朝、昼、晩など、回数を分けて摂取するようにしてください。

ちなみに個人的な意見ですが、夜寝る直前がいいのではと思います。

通常の砂糖を含むお菓子は、夜寝る前は厳禁です。

というのも、寝ている時は会話などのお口の動きが少なくなり、唾液の分泌量も減るので、砂糖を洗い流す作用が減り、むし歯のリスクが上がってしまうからです。

ですがキシリトールについては、これをむしろ逆用しましょう。

つまり、キシリトールガムを食べた後にそのままハミガキやうがいをせずに寝ることで、わざとにお口の中にキシリトール成分を残すようにします。

そうすることで、より長時間キシリトールという「薬」を作用させることができると考えます。

(ただ、この場合は、起床直後の「口臭」が強めにでる可能性があります。この口臭は、うがいやハミガキをすればすぐになくなりますが、それが嫌な方は、キシリトールのあとにうがいかハミガキをして寝ましょう)

 

・小さいお子さんでガムがまだ噛めない場合

・今まで詰め物やかぶせの治療がたくさんしていて、ガムを咬むと取れそうな場合

・そもそもガムが嫌いな場合

は、ガムではなくタブレットを摂取しましょう。

 

タブレット商品は、味のラインナップがとても豊富で、チョコレート味なんかもあったりするので、ガムの味に飽きてしまった場合にも有効です。

キシリトールの含有量は、商品によってバラつきがあります。

パッケージのどこかに記載されているものがほとんどですので、ご自身で計算して、1日の合計が4g以上になるようにしてください。

 

タブレットは、ガムと違って、かみ砕いて飲み込んで、すぐに食べ終わることができますが、できればアメのように「溶けるまでなめる」食べ方をして、なるべく長時間お口の中にとどめるようにしましょう。

 

 

ちなみに・・・

このキシリトールの「ミュータンス菌を弱らせる作用」については、実は否定的な意見もあります。

科学の世界では、たったひとつの研究の結果が100%正しい、ということにはなりません。

同じような研究をして、成功した結果もあれば失敗した結果もあります。その積み重ねによって、調べられたことが事実かどうかが、判明していきます。

キシリトールのミュータンス菌抑制効果についても、菌が減った研究もあれば、変化がなかったとする研究もあります。

なので、現時点では、あくまで「可能性」に過ぎませんが、可能性があるのであれば、やらないよりはマシです。

そもそもキシリトールはむし歯の原因にならない、ということは確実な事実なわけですから、少なくとも「普通のお菓子(むし歯の原因になるお菓子)」からキシリトール製品に置き換えるだけでも、未然にむし歯を防ぐことには変わりはありませんので、いずれにしろキシリトールは、お勧めです。

少なくとも、「しっかりしたハミガキ方法を練習する」手間よりかは、はるかに楽ですし、甘いものが好き人にとっては、甘いものを食べるわけなので、気持ちも満たされると思います。

 

 

最後に、

キシリトールには、以上のように、潜在的なむし歯リスクを下げることができる可能性があります。しかし、これはあくまで「補助的な」対策になります。

むし歯予防において、その基本である「ハミガキ」は絶対に必要不可欠です。

ハミガキをしないでいるとむし歯菌の量も増えます。

いくらキシリトールがむし歯菌を弱らせる作用があるかもしれないといっても、敵の「数」が多くてはその効果は充分発揮できません。

「キシリトールガムさえ噛んでいれば、ハミガキをしなくてもむし歯にならない」とはならないのです。

ハミガキも必ず毎日行い、その上で、キシリトールによる対策を行って下さい。