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むし歯予防対策 初級編 その②【普段飲む飲み物を緑茶にする】

皆さんこんにちは。

今回は、簡単なむし歯予防対策第2弾として、

【普段飲む飲み物を緑茶にする】

方法についてご紹介します。

 

今の世の中、色々な飲み物が市販されておりますが、歯にとって良くない飲み物もあれば、良い飲み物もあります。

良くない飲み物、つまりむし歯や知覚過敏のリスクを上げてしまう飲み物の特徴は、以下の通りです。

 

・砂糖を多く含むもの

・飲み物自体が酸性であるもの

 

これに対し、緑茶は、

 

・砂糖を含まない

・酸性ではなく、中性である

 

ということから、むし歯の原因にならない飲み物です。

さらに、

 

・フッ素を含む

・カテキンを含む

 

ということから、歯にとってむしろプラスに働く飲み物でもあります。

では、それぞれどのように「歯に良い」のでしょうか?

 

まずは、フッ素を含むことについてです。

フッ素というのは、歯に良い成分として有名ですが、その主な作用として、

①フッ素が歯の中に吸収されることによって、歯そのものを強くする

②唾液の中のカルシウムなどのミネラルを運んできて、失われたミネラルを歯に取り戻す手助けをしてくれる

③むし歯菌の活動を少し弱めてくれる

などがあります。

フッ素が歯に作用するための条件としては、フッ素を含むものが歯に直接当たる、ということが必要です。

これは要するにお口の中に含めば良い、ということですが、さらにフッ素の効果をより高めるには、なるべく長い時間、お口の中にフッ素をとどめておく方が良いそうです。

 

身の周りでフッ素を含むものの例として、ハミガキ粉があります。

現在市販されているハミガキ粉のほとんどの製品に、フッ素が含有されています。

しかし、ハミガキ粉はハミガキの時にしか使わないので、長い時間お口の中にとどめておくということは現実問題としてできません。

 

そこでお勧めなのが、緑茶です。緑茶の中にも天然成分としてフッ素が含まれています。

ハミガキ粉にくらべてフッ素の濃度はかなり低いのですが、お茶の場合はペットボトルや水筒に入れて、好きな時にお手軽に飲むことができます。

飲み込んだ後でお口の中がカラッポになっても、フッ素などの成分としては少し残るので、頻回に飲む場合は「お口の中にフッ素を長時間とどまらせる」という点において優れています。

また、そんなに頻繁に飲むことができなくても、普段の水分補給の手段として他の飲み物ではなく緑茶を選ぶだけで、多少なりともフッ素の恩恵を得られますので、ぜひ普段飲む飲み物は緑茶にしてみてください。

少なくともジュースを飲むよりは圧倒的にこちらの方がいいです!

 

次に、カテキンについてですが、こちらは抗菌作用があり、お口に含んだ時にむし歯菌の活動を弱めてくれる効果が期待できます。

これも、消毒薬やうがい薬ほどの効果はないと思われますが、フッ素のご説明で申し上げた通り、「手軽にいつでも口に含むことができる」という点で、優れています。

 

以上のことから、普段常備する飲み物として緑茶を用意しておくことをお勧めします。

 

ただし、注意点が2点ほどあります。

ひとつは、普通の緑茶はカフェインを含むということです。

カフェインには覚醒作用があり、例えば寝る前に飲んだ時など、寝つきが悪くなる可能性があります。

また、小さいお子さんはカフェインをあまり摂らないほうがいいと言われています。

そのため、状況次第では、ノンカフェインの緑茶を選んだ方がいいでしょう。

 

もうひとつは、歯の表面に茶シブ汚れが付きやすくなることです。

茶シブ汚れが付いたとしても健康上は問題はないのですが、見た目が悪くなるので、気になる場合は歯科医院で定期的に取ってもらうか、ホワイトニング効果のあるハミガキ粉を使ってみましょう。

 

次回は、【歯みがき粉を必ず使い、使い方をひと工夫する】方法についてご説明します。

 

その他の内容リンク

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